インドネシアは一般にスマトラ式と呼ばれるウェット・ハルプロセスが知られていますが、近は地域特性や品質向上を目的にフリーウォッシュドやナチュラルなどの多様なプロセスを実践する農協やウォッシングステーションが増えています。これは輸出国のマーケットだけでなく、インドネシアの国内マーケットの成長や要求、スペシャルティクオリティのコーヒーの生産など、新たな市場開拓への動きとなっています。
サダヤナ・ウォッシングステーションは、2022年3月にウエストジャバ、バンドンに拠点を構える輸出業者Sucafina社と地元のパートナーたちによって建設されました。ウォッシング・ステーションの名前となったサダヤナとは、スンダ語で「共に働く」という意味から名付けられています。約200軒の農家がサダヤナ洗浄ステーションにチェリーを収めていますが、このウォッシング・ステーションが地域のコーヒー生産者と共に成長できるように願い、「サダヤナ:共に働く」と命名しました。スンダ族はジャワ島の3大民族のひとつで、サダヤナ・ウォッシングステーションがある地域はスンダ族が大多数を占めている地域であり、多言語・多民族国家でもあるインドネシアの中で、地元に暮らす人々、そして文化への敬意も込められています。


